シナリオ

賤ヶ岳の戦い

1583年 · 日本 重量

柴田 — 羽柴 · 15ターン · 駒 82

ブリーフィング

夏の夜の 夢路はかなき 跡の名を 雲井にあげよ 山ほととぎす ――柴田勝家の辞世、賤ヶ岳の三日後、北ノ庄の城で(伝) 取った砦から、退けるか。 天正11年4月20日の明け方、佐久間盛政は余呉湖の西の尾根を夜のうちに回り、湖の東の大岩山にある中川清秀の砦に取り付いている。羽柴秀吉は余呉湖の東と南の山々に砦を連ねていたが、本人は美濃の大垣にいて、ここにはいない。砦を一つ落とせば、羽柴の線に穴が開く。だが穴の向こうには、秀吉が戻ってくる道がある。 【柴田の勝ち方】一度に動かせるのは11駒。羽柴は9駒で、秀吉の本隊が着くT8(20時)に7駒増える。大岩山(15点)・岩崎山(10)・賤ヶ岳(25)・木之本(20)・田上山(10)は羽柴が持って始まり、狐塚の勝家の本陣(25)・行市山の盛政の本陣(15)・越前への退き口の柳ヶ瀬(15)は柴田が持つ。勝利線は+2。柴田から見た点差が+2を上回れば、史実より良くやったことになる。 狐塚の勝家の本隊(Shibata Katsuie など12駒)は待機部隊で、東野山の堀秀政に抑えられている。4升の内にいる羽柴の戦闘力が8を割るか、攻められれば起きる。茂山の前田利家・利長・金森長近・不破勝光(5駒)も待機部隊で、こちらは自分からは起きない。 【羽柴の勝ち方】砦を持ちこたえ、秀吉を待つこと。T4(正午)に丹羽長秀(Niwa Nagahide)が琵琶湖を舟で渡り、賤ヶ岳の西の岸(西の縁)に上がる。T8〜T10に秀吉の本隊26駒が南の縁、木之本の街道から入る。T8〜T10は夜で、戦闘は無い。夜明けのT11(4月21日2時)から、取られた砦を取り返しに行く。 【指揮官】柴田:柴田勝家(Shibata Katsuie)/毛受勝照(Menju Katsuteru・勝家の馬印を受けて身代わりに討たれた)/佐久間盛政(Sakuma Morimasa・鬼玄蕃)と弟の安政(Yasumasa)/盛政の弟で殿を務めた柴田勝政(Katsumasa)/拝郷家嘉(Haigo Ieyoshi)/原長頼(Hara Nagayori)/堂木山から柴田へ走って道を案内した山路正国(Yamaji Masakuni)/前田利家(Maeda Toshiie)・利長(Toshinaga)/金森長近(Kanamori Nagachika)/不破勝光(Fuwa Katsumitsu)。 羽柴:羽柴秀吉(Hashiba Hideyoshi)/弟の秀長(Hidenaga)/大岩山の中川清秀(Nakagawa Kiyohide)/岩崎山の高山右近(Takayama Ukon)/賤ヶ岳の桑山重晴(Kuwayama Shigeharu)/丹羽長秀(Niwa Nagahide)/東野山の堀秀政(Hori Hidemasa)/堂木山の木村重茲(Kimura Shigekore)と木下一元(Kinoshita Kazumoto)/のちに七本槍と呼ばれる福島正則・加藤清正・加藤嘉明・脇坂安治・平野長泰・片桐且元・糟屋武則/石田三成(Ishida Mitsunari)・大谷吉継(Otani Yoshitsugu)。 【この盤で試せる判断】 ・(柴田)大岩山を取ったら、そこに座るか、すぐに行市山へ引き返すか。秀吉はT8に来る。 ・(柴田)余呉湖の西の勝政の殿を、どこまで持たせるか。 ・(羽柴)丹羽を賤ヶ岳の守りに足すか、盛政の退き口を断ちに行かせるか。 ・(羽柴)夜のうちに木之本から並べ、夜明けにどこから当たるか。 【結末】中川清秀は大岩山で討たれ、高山右近は岩崎山を捨てて退いた。勝家は再三退けと命じたが、盛政は大岩山に留まった。大垣で報せを受けた秀吉は、木之本まで十三里を五時間で駆け戻った。21日の未明、盛政は退き始め、殿の柴田勝政を秀吉の馬廻が賤ヶ岳の下で崩した。茂山の前田利家は戦わずに陣を払って退き、盛政の隊の背中が空いた。狐塚の勝家の本陣も崩れ、毛受勝照が勝家の馬印を受け取って身代わりとなり、討たれた。勝家は北ノ庄へ逃れ、三日後、お市とともに城に火をかけて自害した。盛政は捕らえられ、のちに京で斬られた。この戦いで手柄を立てた若い馬廻たちは、のちに「賤ヶ岳の七本槍」と呼ばれる。織田家の跡目を争った最後の戦いが終わり、天下の行方は秀吉の手に移った。   夜のうちに、湖の西を回った   砦は落ち、鬼玄蕃は座った   十三里を、五時間で戻ってきた   茂山の陣は、戦わずに空いた   夏の夜の夢路を、山ほととぎすが鳴いた   その名を雲の上にあげたのは、勝った側だった 4月20日より前のおよそ一月のにらみ合いと、秀吉の大垣での動きは盤の外に置いた。秀吉の本隊は大返しの終わりから入る。駒の添え字(Band I・Ashigaru II など)は作者が付けた名乗りで、史料の部隊名ではない。 1ヘクス=400m、1ターン=2時間、1CS≒300名。T1=4月20日6時、T4=12時(丹羽が上がる)、T8=20時(秀吉が着く・夜)、T11=4月21日2時(夜明けの攻め)、T15=10時。

地図

周辺図(概略) 賤ヶ岳 大垣(秀吉) 岐阜(織田信孝) 北ノ庄(勝家の城) 琵琶湖 近江 越前 美濃大返し(十三里を五時間)
周辺図(概略)
戦場図(概略) 余呉湖 大岩山(中川清秀の砦) 賤ヶ岳(桑山・丹羽) 佐久間盛政の奇襲 行市山(盛政の本陣) 狐塚(勝家の本陣) 茂山(前田利家・陣を払う) 木之本(秀吉の本陣) 丹羽長秀(舟で渡る) 東野山(堀秀政) 北国街道
戦場図(概略)