シナリオ

チャンセラーズヴィルの戦い(ジャクソンの側面攻撃)

1863年 · 北米 中量

北軍(ポトマック軍) — 南軍(北バージニア軍) · 10ターン · 駒 79

ブリーフィング

"Are you ready, General Rodes?" "Yes, sir." "You can go forward then." 「ローズ、用意はいいか」「はい」「では進め」──5月2日17時15分、ジャクソンとローズのやりとり(伝・参謀の回想による)。二万八千が、一日がかりで森の中を回り終えたところだった。 1863年5月2日の夕方、チャンセラーズヴィルの西。フッカーのポトマック軍七万は十字路の周りに集まり、リーは軍を二つに割っていた。東南にはアンダーソンとマクローズの一万四千。西には、北軍の右の端の向こうまで回り込んだジャクソンの二万八千が、オレンジ・ターンパイクの両側の森で三列の横隊を組み終えている。その一キロ半先で、北軍第XI軍団は南を向いて夕食の支度をしていた。 【勝ち方】勝敗は点差ひとつで決まる。点差=(自軍が支配する拠点の点 − 敵軍が支配する拠点の点)+(敵に与えた損害 − 自軍が受けた損害)。拠点は八か所で一四〇点:チャンセラーズヴィル(十字路)四〇・フェアビュー二〇・ヘイゼル・グローヴ二〇・ダウダルズ・タヴァン一五・U.S.フォード道一五・タリー農場一〇・ブロック邸一〇・カサリン鎔鉱炉一〇。北軍は最初に一三〇点を持ち、鎔鉱炉は誰のものでもない。北軍から見た点差が勝利線(-44点)より上で終われば北軍の勝ち、下なら南軍の勝ち。差が14点を超えれば戦術的勝利、111点で作戦的勝利、223点で戦略的勝利。14点に届かなければ引き分けである。割った南軍の二つの翼が十字路でつながれば、四〇点が南軍に渡る。 【先に動く側】南軍が先に動く。第1ターンの17時、横隊が森を出る。 【夕食の軍団】北軍第XI軍団(フォン・ギルザ、マクリーン、シメルフェニヒ、クシジャノフスキ、ブッシュベックの旅団とディルガーの砲)は待機している。T2(18時)から少しずつ起き、攻められればその場で起きる。北軍第II軍団と第V軍団も待機で、T6(翌朝6時)から少しずつ起きる。フッカーは最後までこの二つの軍団を本気で使わなかった。 【出払った師団】第III軍団のバーニーとウィップルの師団、それにXI軍団のバーロウの旅団は、南軍が退いていると見て、カサリン鎔鉱炉の南まで追いかけて出ている。 【一度に動かせる数】北軍は八。南軍は三〇(ほぼ全軍)。ジャクソンの軍団の駒は、奇襲の衝撃を表して戦闘力に一を足してある。 【夜】5月2日の夜は時計で飛ばす。T4(20時)の次はT5(5月3日の5時)。 【増援】北軍の第I軍団が北の縁のU.S.フォード道から着く:T4にメレディス(鉄の旅団)・カトラー・ポール・フェルプス、T5にルート・バクスター・レナード、T6にロウリーとストーン。 【指揮官】南軍:Jackson=トマス・「ストーンウォール」・ジャクソン、Lee=ロバート・E・リー、Stuart=J・E・B・スチュアート(騎兵。夜に軍団を預かる)、A.P. Hill=A・P・ヒル。ローズ師団(Iverson・O'Neal・Doles・Colquitt・Ramseur)、コルストン師団(Paxton=ストーンウォール旅団・J.R. Jones・Warren・Nicholls)、ヒルの軽師団(Lane・McGowan・Heth・Pender・Thomas・Archer)、アンダーソン師団(Posey・Wright・Perry・Mahone)、マクローズ師団(Kershaw・Semmes・Wofford)、砲兵(Crutchfield・Breathed・Alexander)。北軍:Hooker=ジョゼフ・フッカー。XI軍団(von Gilsa・McLean・Schimmelfennig・Krzyzanowski・Buschbeck・Barlow・Dilger)、XII軍団(Knipe・Ross・Ruger・Candy・Kane・Greene・Best=フェアビューの34門)、III軍団(Graham・Ward・Hayman・Franklin・Bowman・Berdan・Carr・Revere・Mott)、II軍団(Caldwell・Meagher=アイルランド旅団・Zook・Brooke・Carroll・Hays・MacGregor)、V軍団(Barnes・McQuade・Stockton・Ayres・Burbank・O'Rorke・Tyler・Allabach)、I軍団(Meredith・Cutler・Paul・Phelps・Root・Baxter・Leonard・Rowley・Stone)、Pleasonton=ヘイゼル・グローヴの砲、Devin=騎兵。駒の上の名は指揮官、下は部隊(北軍は軍団)である。 【この盤で試される判断】ひとつめ(南軍)。横隊をターンパイクに沿ってまっすぐ十字路へ押すか、北のブロック邸とU.S.フォード道へ回して退路を脅かすか。 ふたつめ(南軍)。日暮れまでにどこまで押すか。夜の間は時計が止まり、翌朝、北軍の待機していた軍団が起き始める。 みっつめ(北軍)。鎔鉱炉の南に出払ったシックルズの兵を、ヘイゼル・グローヴに残すか、十字路へ戻すか。ヘイゼル・グローヴを捨てると、南軍の砲がフェアビューを横から撃つ。 よっつめ(北軍)。八つしか動かせない駒を、崩れる右翼の穴埋めに使うか、十字路の守りに使うか。 【結末】17時15分、横隊は森を出た。XI軍団は数分で右の端から崩れ、ブッシュベックの旅団がダウダルズ・タヴァンの浅い壕で一時間近くもちこたえる間に日が暮れた。21時ごろ、前線を偵察して戻るジャクソンの一行を、第18ノースカロライナ連隊が敵の騎兵と見誤って撃った。ジャクソンは左腕を失い、八日後に死ぬ。軍団はA・P・ヒル、ついでスチュアートが預かった。 5月3日の夜明け、フッカーはヘイゼル・グローヴを捨てさせた。南軍はそこに三十門を並べてフェアビューを横から撃ち、朝のうちに戦いは南北戦争で最も激しいものの一つになった。9時すぎ、チャンセラー邸の柱に砲弾が当たり、フッカーは倒れた。10時ごろ、北軍は十字路を捨ててU.S.フォードの手前の線へ下がり、リーは燃えるチャンセラー邸の前の空き地へ馬で入った。割った軍が一つに戻った。三日後、北軍は川を渡って退いた。「ジャクソンは左腕を失ったが、私は右腕を失った」とリーは書いた。   夕食の煙の向こうから、鹿と兎が駆けてきた   その後ろに、灰色の横隊が三列   夜の森で、味方の一斉射撃が一人の将を撃った   朝、捨てられた台地に三十の砲が並んだ   燃える屋敷の前で、割った軍は一つに戻った 盤は5月2日17時から3日10時まで。迂回の行軍そのものは盤に載せず(迂回が終わった瞬間から始まる)、フレデリックスバーグ側の戦いは別の盤『第二次フレデリックスバーグの戦い』に分けた。ジャクソンの死は勝敗に関わらせていない(勝った後の夜に、味方に撃たれた)。 1ヘクス=400m、1ターン=1時間、1CS≒500名。T1=5/2 17:00(横隊が森を出る)、T2=18:00、T4=20:00、T5=5/3 05:00、T6=06:00、T10=10:00(リーが十字路へ入る)。

地図

周辺図(概略) ウィルダネス チャンセラーズヴィル フレデリックスバーグ(セジウィック) ファルマス(北軍の冬営地) ラピダン川 ラパハノック川 ジャクソンの迂回(5/2 朝〜夕) U.S.フォード(北軍の退路) → リッチモンド
周辺図(概略)
戦場図(概略) ジャクソンの横隊(17:15) XI軍団(南を向いて夕食) シックルズ(鎔鉱炉の南) ヘイゼル・グローヴ(5/3 朝に捨てる) フェアビュー(34門) チャンセラーズヴィル ジャクソン、味方に撃たれる(21時) アンダーソンとマクローズ U.S.フォード(北軍の退路)
戦場図(概略)